パスケースの修理
ツートンパスケース
今回は、4年9ヶ月前ご購入いただいたパスケースの修理についてです。
オレンジ色のヌメ革とナチュラル色のヌメ革のツートンタイプで、Dカンを追加で取り付けさせていただきました。
修理内容は、
4年9ヶ月ご使用いただき、Dカン部分の革が切れ、Dカンがはずれたとのことです。
それでは、修理していきましょう!
現品確認
まずは、届いたお預かり品を見ていきます。
外観から。
とても丁寧にお使いいただけてることがわかります。
革に破れなども無く、経年とともに革の色も変化し、艶やかなアメ色に変化しています。
修理箇所を見てみます。
Dカンを取り付けるためのミミの革がちぎれている状態です。
どうしても、ここは負担のかかる場所になります。
余談ですが、
『ストラップを付けたいので、パスケースの本体に穴を開けてハトメをつけて欲しい』とのご要望を、よくいただきます。
本体に穴を開けると、負担のかかる場所なので、穴自体が破けてしまう可能性があります。
そうすると、修理が非常に難しくなります。
ですが、Dカンを付けたミミの場合、ミミを取り替えることで、修理が可能となります。
うんちくはこの辺で、修理に取りかかります。
まずは、糸を解いていきます。
4年9ヶ月お使いいただいていますので、全ての糸を新しい糸に交換します。
糸が擦れているところはありません。
白い糸なので、少し汚れがありますね。
このタイミングで、パスケースのクリーニングを行います。
布切れにステインリムーバーを染み込ませて、表面の汚れを取ります。
汚れが取れました!
新しい革でミミを作り、縫い付けていきます。
全ての縫いが終わりました。
最後に、オイルケアを行い、完成です。
修理のご依頼、ありがとうございました。
お客様へ送り出した商品が返ってくるのは、ドキドキもしますがとても嬉しくも感じます。
引き続き、もっともっと素敵なパスケースになりますよう、お祈りしております。
無料修理
K’s Cuoioでは、基本、無料で修理を行なっております。(こちらへの送料のみご負担下さい)
お気軽に、こちらからご相談ください。
使い捨て時代と言われますが、これからも長く愛せるレザーアイテムをお届けするため、励んでまいります。
関連情報