簡単なコバの磨き方
コバ磨き
今日は、コバの磨き方についてです。
そもそもコバとは、革を切った裁断面のことを言います。
切ったままにしておきますと、革の繊維がほつれて見栄えが良くありません。
そこで、コバを磨き、綺麗な裁断面にすることをコバ磨きと言います。
下の写真が切った状態での裁断面(コバ)になります。
繊維が荒れているのがわかります。
そしてこちらの写真がコバを磨いた後の裁断面です。
綺麗になり、艶やかになっています。
(写真をクリックすると拡大されます。)
製品は、コバを磨いた状態で発送していますが、使っていくうちにコバが荒れてくることがあります。
そんな時、どうすればいいのか、ご説明します。
コバの磨き方
今回、私が愛用していますスマホケースを使って、コバの磨き直しを行います。
2年使ったスマホケースのコバはこんな感じです。
まず、一度コバを荒らします。
番数の大きな紙やすりなどを使って、コバを荒らします。番数は#500以上がいいです。
荒らしたコバはこんな感じになります。
次に、綿棒などを使って、荒らしたコバにトコフィニッシュを塗ります。
薄くのばすように塗っていきます。
革の銀面にはみ出さないよう、注意します。
トコフィニッシュを塗ると、コバの色が濡れたような色になります。
そして、スリッカーを使ってコバを磨くのですが、わざわざスリッカーを買う必要はありません。
綿100%の布きれを使って磨くと、スリッカーと同じような仕上がりになります。
磨く時のポイントは、
・トコフィニッシュが乾く前に磨く
・コバが艶やかに光だすまで磨く
・コバの角の部分を布で挟むように磨く
少なくとも2〜30回は往復させて磨きます。
仕上がりました。
簡単に、綺麗なコバが蘇りますので、ぜひ、お試し下さい。
使用のご質問やお手入れ方法など、
こちらからお気軽にお問い合わせくださいませ。
関連情報