ヌメ革の扱いは難しい!?
そもそもヌメ革って何?
ヌメ革ってなんでしょうか。
牛の皮を、そのまま使うことはできません。『皮』に薬品などを使い処理することで、腐敗を防ぎ、柔軟性のある加工しやすい『革』に変えることを鞣し(なめし)と言います。
鞣しの方法には、大きく分けて薬品で鞣すクロム鞣と植物に含まれるタンニンで鞣したものをタンニン鞣しの二種類があります。
タンニンで鞣してできた革のことをヌメ革と呼びます。
自然界にあるタンニンで鞣すため、環境に優しいのが一番の特徴だと私は思っております。
そして、革の風合い、匂い、触った感じなど革を感じられるのもこのヌメ革になります。
取り扱いは難しいの?
正直、クロム鞣の革と比べると、取り扱いは難しいです。
それは、表面に加工がされていないため、傷がつきやすい弱点があります。
ですが、それ以上にヌメ革には魅力があります。
使っていくうちに、表面が艶やかになります。
これは、革の繊維がほぐれ、革が本来持っている脂分が表面に現れてくるからです。
特に染色していないナチュラルヌメは、日光にあたることで、表面が艶やかなアメ色へと変化していきます。
この経年による変化は、ヌメ革を使う醍醐味とも言えると思います。
どう扱えばいい?
注意することはただひとつ!
水に濡らさないことです。これ大事です!
ただ、これだけを気をつけてください。
では、水に濡れるとどうなるのか。濡れたところがシミになります。
水に濡れた時は、乾いた布などで優しく押さえるように水分を取り除いてください。
特に、使い始めは表面に脂分がないため、注意が必要です。
ケアはどうするの?
普段は、特に何もすることはありません。
時々、手で優しく撫でてあげてください。
これで、手の脂分が革に移ります。これで十分です。
半年から一年以上使い、表面がかさついてきたなと思われましたら、革に脂分を与えます。
着色されていない革用のクリームを薄くのばすように塗っていきます。
気をつけることは、少量を全体に塗ることです。これ大事です!
お手入れ方法つきましては、以前のブログお手入れ方法をご覧ください。
何年使えるの?
ヌメ革は、ケアをするだけで何十年も使えます。
何十年も使えるんです。
これ、すごいことですよね。
しかし、革は何十年も使えるのですが、糸や金具はどうしても劣化してまいります。
K’s Cuoioでは、糸のほつれや金具の交換などは無料で行なっております。
修理の詳細につきましては、FAQにあります修理に関してをご覧ください。
最後に。
ヌメ革は扱いが大変では?とよく言われます。
しかし、3つのことに気をつけていただくだけで、何十年も使えるレザーアアイテムとなります。
・水に濡らさないこと
・手で優しく撫でてあげること
・クリームは少量を全体に塗ること
たった、これだけなんです。
ヌメ革のことを書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご質問やご指摘などがございましたら、どうぞこちらからお寄せください。