ヌメ革とは
革とは
革は、動物の皮から毛などを取り除き、腐らないように処理し、干したものを言います。
この処理のことを、鞣し(なめし)といいます。
動物の皮を鞣すことで、柔軟性のある腐りにくい革へと変化させることができます。
この鞣し方ですが、大きく2通りかと思います。それは、クロム鞣しとタンニン鞣しになります。
クロム鞣し
クロム鞣しは、塩基性硫酸クロムと言う化学薬品を使うことからクロム鞣しと呼ばれます。鞣しに費用も時間もかからず、広く使われています。
代表的な製品として、革製のソファーなどによく使われています。
特徴は、傷に強く、仕上がりも滑らかなため加工もしやすいのが利点です。
タンニン鞣し
一方、植物からとれるタンニンを使った鞣しをタンニン鞣しと言います。
昔ながらの方法のため、手間も費用もかかります。
そして、傷もつきやすく、お手入れも必要です。
このタンニンで鞣した革のことをヌメ革と呼びます。
タンニン鞣しを選ぶ理由
ここまで書きますと、クロム鞣しの方がメリットが多く感じられます。
あえて、タンニン鞣しを使う理由をご説明します。
タンニン鞣しを使う理由は、エイジングにあります。
革におけるエイジングとは、経年とともに、革の表面が艶やかになり光沢が出てきます。
革の繊維もほぐれ、手に馴染んできます。
革を育てる感覚に近いと思います。
ナチュラル
ヌメ革を長くご使用されたい方は、是非、染色のされていないナチュラル色をお試しください。
タンニンで鞣しただけの革なので、使い始めはキズや水濡れに注意が必要です。
しかし、使い始めの白い表面が、経年とともにあめ色へと変化し、艶やかな光沢が出てきます。
毎日手に触れる革製品の場合、1年もすれば、光沢が出てきます。
光沢が出てくると、キズや水濡れにも強くなる特徴があります。
色ヌメ革
タンニンで鞣した後、革の表面に着色を施したヌメ革もございます。
こちらも、使い始めのキズや水濡れには注意が必要ですが、ナチュラル色ほど気を使う必要はありません。
色の変化は期待できませんが、表面に艶やかな光沢は出てまいります。
革を育てる
ヌメ革について、お話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。
ヌメ革は、経年変化を楽しみながら長く愛用できる一品になることは、間違いありません。
K’s Cuoioでは、長く愛用していただけるよう、基本、永久無料修理を行なっております。
オーダーメイドのご相談もお受けしております。
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