革漉き
革漉きについて
今回、革漉きに行ってきました。
インターネットで調べたところ、市内にあることがわかり、早速電話をし、行ってきました。
革漉きのマシーンは、NIPPYのNP120。
こちらです!
正直、間近でみるのは初めて!
革漉き機の原理もしっかり教えていただきました。
原理は、回転させたベルト状の刃物を革の断面に当てて、革を漉いていきます。
単純な構造ですが、結構、じゃじゃ馬だそうです。。
漉き加工について
そもそも、『革漉き』って??
と、思われた方もいらっしゃると思います。
少し、ご説明を。
元々、動物から加工された革は、個体により様々な厚みに仕上がります。
例えば牛革ですと部位にもよりますが4mm前後にもなります。
4mmの革をそのまま使うと、商品が重くなりますし、切り加工や縫い加工がしづらいです。
まあ、そもそも、4mm厚で財布を作ると。。
想像しただけでも、とんでもない財布になります。
そこで、『革漉き』の登場です。
革を漉いて、加工しやすい厚みに調整します。
こちらが、加工前のヌメ革になります。
4mmの栃木レザーです。
そして、漉き加工を施したものがこちらになります。
2枚重ねていますが、下が加工前の4mm。
上が加工後の2.7mmになります。
おわかりいただけますでしょか?
余談
今回、革漉きをお願いしたオーナーの方は、とても丁寧な方で、いろいろ興味深いお話を聞かせていただきました。
何mmまで漉き加工が可能なのか。たずねてみました。
回答は革の材質や状態にもよりますが、0.4mmまでとのこと。
正直、すごい技術です。
技術もすごいですが、漉き加工を施す前に、この革だと何mmまで可能なのか判断する目利きがすごいと感じました。
一度漉いてしまうとやり直しが効きませんから。。
長年の経験と技術。恐れ入りました!